頭が良くなりたいなら運動をしましょう!!
いやいや運動ではなく、勉強でしょ!? と思われる人も多いのではないでしょうか?
もちろん勉強は大事ですが、運動をすることでもっと効率的に頭がよくなるかもしれません!
今回は、運動をすることで増加する、“BDNF(脳由来神経栄養因子)”というタンパク質についての話です。
科学的に認められた “文武両道”
大人になってからも、勉強は大切だよね。
何か効率良く勉強する方法とかないかな?!
学習効率を上げたいのであれば、“運動” ですね!
まずは、“運動” を頑張りましょう!!
運動??
勉強するのに何で運動なの?!
運動する時間があるなら、その時間も勉強した方がよくない?
ある種の運動をすることで、脳神経を活発にするタンパク質が増加します。
すなわち運動することで、脳の学習能力が上がるのです!
脳由来神経栄養因子(BDNF)
脳由来神経栄養因子とは、脳の神経細胞が活発化されるのを助けるタンパク質です。
英名:Brain-derived neurotrophic factor の頭文字をとって “BDNF” ともいわれます。
神経細胞の成長や増殖、神経細胞どうしを繋ぎ合わせたりと脳細胞にとっては不可欠なタンパク質です。
この “BDNF” は脳内の記憶を司る海馬という部分に多く存在することがしられています。
“BDNF” は脳以外にも存在しており、歯科領域では歯周病の治療に効果が期待されています。
“BDNF” は神経細胞を活発化させることで認知症やうつ病の予防にも効果が期待できます。また、食欲を抑制する働きもあるのではともいわれています。
運動することによって脳の神経細胞が育つ
脳由来神経栄養因子(BDNF)は、心拍数を上げる有酸素運動をすることによって増加することがわかっています。
“BDNF” は、長期記憶を向上させたり学習能力を上昇させたりします。
“運動ができて、しかも頭がいい” これは難しいことだと思うかもしれません。しかし、文武両道というのは脳科学的には間違っていないのです。
学校によっては、軽く息が弾む程度の運動をした後に授業をし、子供たちの集中力を高めているといった取り組みをしているところもあります。
短距離走や筋力トレーニングなどといった無酸素運動では “BDNF” の増加は期待できません。
“BDNF” を増やしたいのであれば有酸素運動をするようにしましょう。
有酸素運動により、“BDNF” が3倍も増加したという研究報告もあります。
過度な運動は逆効果に!
よーし、頭が良くなるように明日からたくさん運動しよっと!!
それは素晴らしい心構えですね!
でも、たくさん運動すればいいというものではないのですよ。
でも、運動すれば脳細胞を活性化する “BDNF” が増えるんでしょ?!
だったら、いっぱい運動した方が良くない?
過度な運動は逆に “BDNF” の働きを弱めてしまう可能性があります。
そして、運動するなら明日ではなく今日から頑張りましょう!
長期的に運動を続けることで、“BDNF” は増加する
脳細胞を活性化させる “BDNF” は一度に長時間の運動をしたらからといって急に増えるものではありません。
逆に、長時間の運動は身体にとって負担となり、そのストレスによって “BDNF” の働きを弱めてしまう危険性すらあります。
また、“BDNF” は運動したらすぐには分泌されるようにはならず、定期的に有酸素運動を行うことで増えてきます。
少し息があがる程度の有酸素運動を1回30分~1時間程度、週3回程度の頻度で続けることを目標にがんがりましょう。
小さなことでも習慣化することができれば成功
脳の細胞を活性化させる “BDNF” を増加させるためには、長期的な運動が必要となってきますが、続けることが難しいです。
良いことだとは理解していても、新しいことを始め、そして続けることは大変です。
いきなり大きな目標を達成しようとはせず、まずは小さなことを続けることを意識してみましょう。
ウォーキングをすると決めたのであれば、いきなり何キロ歩こうなどと決めるのではなく、まずは靴を履いて外に出たら OK! 次は家の周りを1周したら OK! など、小さなことを積み重ねていくことが習慣化につながります。
はじめは大変かもしれませんが習慣化することができれば、人間はそれを苦と感じるどころか、やらないことで不安を感じるようになります。
やろうと決意したら、できるだけ早いうちに取り組むことも重要です。
まさに『継続は力なり』ですね。
この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。