体温が低い人は、いろいろな病気にかかりやすい。
ちょっと怖い話ですが、体温が低い人は癌になりやすいという研究結果もあります。
体温と病気?! 風邪などで高熱となった場合には、体温を測ることはあるかと思いますが、普段から体温を測っているという方は少ないのではないでしょうか?
今回は体温と癌の関係についてです。
多くの病気は体温の低下が関係している?!
多くの病気は体温の低下が関係している可能性があります。
ここでいう体温の低下とは、深部体温(内臓など身体の内部の温度)のことです。
深部体温が35.5℃~36.0℃の人は低体温の可能性があります。
深部体温は直腸や鼓膜などで測定することができますが、自分で行うのは難しいです。
脇に隙間ができないようにして測ることでも深部体温に近い値が測定できます。このようにして測定したときに36.0℃を下回るようであれば低体温であるので注意が必要です。
深部体温が低い人の特徴
深部体温が低い人では以下のような特徴があります。
・寒がり、冷え性である
・手足が冷たい
・だるさを感じることが多い、疲れやすい
・頭痛がよく起こる
・食欲不振である
当てはまるものはありましたか?
多く当てはまるものがある方ほど、低体温に注意が必要です。
低体温では免疫力が下がる
深部体温が低くなると免疫力の低下につながります。
免疫力が低下すると細菌やウイルスなどに感染しやすくなります。
また、内臓が冷えることで消化不良や食欲不振などを起こし、体力の低下につながります。
血行も悪くなり、自律神経が乱れたり、冷え性を発症するようになります。
低体温の状態が続くと、集中力や思考力の低下にもつながります。
このように、深部体温が下がることによって、さまざまな悪影響があることがわかります。
体温と癌の関係
癌細胞は体温が低いほど増殖しやすいという研究報告があります。
逆に癌細胞は高温には弱いという性質もあります。
体温が1℃下がると、白血球の働きが30%下がるといわれており、これも癌細胞が増殖しやすくなる要因となっている可能性があります。
低体温が直接の癌の原因ということではありませんが、癌細胞が増殖しやすい状態になってしまいます。実際に癌を発症した方の多くは、体温が35度代だったというデータもあるようです。
心臓に癌が少ないのは、さまざまな要因がありますが、心臓は高温の環境にあることがひとつの要因として考えられています。
脾臓も高温の環境にある臓器で、癌になりにくい臓器です。
癌治療において、ハイパーサーミア(温熱療法、加温療法)というものがあります。
温熱療法は放射線療法と併用されることが多く皮膚がんなど体表にあらわれる腫瘍に特に効果があるとされています。
深部体温を上げて健康に
このように深部体温が低下することで、身体にさまざまな悪影響がでることがわかります。
心身ともに健康に過ごすためには、意識的に深部体温を上げることが大切なのです。
では、どのような対策をすればいいんでしょうか。
深部体温を上げるための対策を解説します。
身体を温める食材を摂取する
以下のような身体を温める食材を意識的に摂取するようにしましょう。
身体を温める食材
しょうが、にんにく、ねぎ(玉ねぎ)、にんじん、かぼちゃ、キノコ類
また、たんぱく質を摂取することも効果的です。
逆に、夏野菜(きゅうり、なす、トマトなど)などの身体を冷やす食材は食べ過ぎないようにします。
適度な運動をする
運動は熱を生み出す筋肉の維持、増強します。
有酸素運動に筋トレを合わせるとより効果的です。
筋トレは、大きな筋肉がある下半身を中心としたものがより効果的です。
また、入浴はシャワーだけでなく湯舟につかることで運動の疲労も軽減し深部体温を上げることにもよい影響があります。
衣類で身体を温める
これは、当然といえば当然ですが、寒いときはきちんと衣類を着ることが大切です。
冬はもちろんですが、夏も冷房が効いた部屋に長時間いるような状況では、身体を冷やさないように衣類を考えましょう。
“冷えは万病の元” です。
意識して身体を冷やさないようにケアするようにしましょう。
この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。